占いマメ知識1

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●絵馬の正しい奉納法…

2月といえば、受験戦争真っ只中!
ラストスパートをかけている受験生諸君も多いはず。
そして、そんな受験生諸君にモテモテなのが神社の絵馬。
今では合格祈願専用の願い札として利用されている感じも受けるが、そもそも絵馬とは平安時代から続く、日本で最も格式のある願掛け方法…というのは知ってたかしら?

そうすると、なぜ、馬の絵が描かれた板を奉納するのか?
日本人は昔から馬を神様の乗り物として、神様同様に神格視していて、更に神様に願い事をする時には必ず馬を生贄にしてきたらしいの。
そうはいっても、願い事の度に馬をドンドン殺していたのでは労働不足に陥ってしまうでしょ。
そんなわけで、生きた馬の代用品として土や金属などで馬を作っていたんだけど、それも面倒…ということで、更に簡易化を図り板切れに馬の絵を描いたものになったみたい。

そして、それが一般庶民に知れ渡ったのは鎌倉時代で、その時に正式な奉納方法が決まったらしいの。
それによると、『午年男』『子年女』と言う風に、自分の十二支と性別を書くだけで良いんだってさ。
だって、神様だもの!
既に祈願する者の心の内はお見通しのはずよね。

だから、『祈合格○△大学◇▽学部 開運太郎』とかのように志望校と名前と中にはご丁寧に住所まで書いてたりする人もいるけど、そんなに書かなくていいみたいよ。
奉納しちゃった人は今更かもしれないけど、今後奉納する人は思い出してね☆

それに、絵馬は受験生特権ではないから、何か神頼みしたい人は、もっと気軽に利用して良いと思うよ!

(2002/02/05 up)

●『最強招福グッズ』とは…

あけましておめでとうございます!
さて年明けに突然ですが、質問です。
最強の招福グッズはご存知?
それは、『飾り熊手』、もしくは『福さらえ』というもの。

前者の飾り熊手は東京の歳末の風物詩、酉の市で売られているもので、後者の福さらえは関西で年明けの1月10日の十日戎(とおかえびす)のときに売られているの。
2つは名前も、外見も少々違うけど、基本ベースはほぼ同じで、竹製の熊手に縁起のいい飾りをつけ、外の福をかき寄せるといった点では一緒。

この熊手がなぜ最強かというと、お福面・恵比寿様・大黒様・大判小判・鯛・しめ縄・福助・招き猫…とにかく、ありとあらゆる縁起物が満載されているからのなの。
ね、お得な感じがするでしょ!

熊手を知っていたという人に、更に質問です。
この熊手には最強の裏キャラがあることはご存知?
実は熊手についているお福さんがポイントで、このお福さんには既婚と未婚があるの。
そして、既婚のお福さんの方が、家事に慣れているので良く働きよく稼ぐというジンクスがあって、熊手マニアの人はこれを探しまくるわけよ。

でも、この既婚お福さんは未婚のお福さんの10分の1しか作られないから激レア!
しかしですねぇ、私は先日、関東の某有名神社の参道のお店で見つけちゃいましたよ☆
折角だったら、この既婚お福さんをGETして福を招いてみてはいかがでしょう(^_-)−☆

(2002/01/07 up)

●年越しといえば…

21世紀になっても昔と変わらぬ風習といえば、やはり『年越しそば』よね。

今では『そばにあやかり、細く長く幸せになる』と言われて食べられているけど、もともと年越しにそばを食べ始めたのは商人で、金運祈願のためだったらしいの。

というのも、そばが今のように細長くなったのは江戸時代のこと。
それ以前はそば粉に熱湯を加えて『そばがき』というお餅みたいにして食べてたらしいのよね。
そして、金銀細工師が1年の仕事納めの日に、畳や床などのあちこちに飛び散った金粉・銀粉をそばがきを使ってくっつけて集めて、後はそのそばがきを火で燃やせば、金銀の粉だけが残るわけよ。

ここから、『そばは金銀を集める→金が集まる』ってことで、縁起物とされて『来年もお金に恵まれ儲かりますように』という願いと共にそばを食べると金回りが良くなるという風習になったらしいの。
それがそばの形状が変わったように、幸福・長寿の意味も加わって今の年越しそばのスタイルに至るみたいね。

ちなみに、掃除と言えば、元旦は掃除をしちゃダメなのよ!
正月には家に福の神が舞い降りてくるとされているから、掃除をして福の神を外に掃き出したり捨てたりしちゃ困るでしょ。
だから、お正月はのんびりしててもいいわけ☆

古くとも素敵な風習は、このまま続けて2002年を迎えてはいかがかしら?

(2001/12/01 up)